日本の風土に合うバラを目指して生涯を育種に捧げた「日本のバラの父・鈴木省三」作出の品種を収集、植栽しています。
バラの野生種は、北半球の各地に分布しています。日本やアジアは別にコーナーを設けたため、このコーナーではヨーロッパ、北米などに自生するバラを植栽しています。
改良の基本種から始まって、それらが交配を繰り返し現代バラにいたるまでを、島ごとに系統別に植えることにより、改良の歴史、流れがわかるような植栽をしたコーナーです。
中国に自生するバラの植栽をはじめとして、18世紀から19世紀にかけてはじめてヨーロッパに導入された四季咲性の4品種のバラをはじめとするチャイナローズやティーローズが植栽されています。
日本は中国に並び、野生バラの宝庫であり、かつまたバラの改良に貢献をしています。それら日本に自生する野生バラすべての種を植栽し、さらにそれぞれの改良種も併せてご覧いただけます。
バラはヒマラヤの周辺で発生し、そこから北半球に広がったともいわれます。ここでは、朝鮮半島、中国の南西部からヒマラヤ、中近東にかけて分布するバラを収集、植栽しています。
ベルギーに生まれ、フランスで活躍したピエール・J・ルドゥーテ、皇帝ナポレオンの妃ジョゼフィーヌの庇護をうけ、マルメゾン宮庭に収集されたバラを描き『バラ図譜』を出版しました。描かれたバラのうち現存するもののほとんどを収集しています。(別のコーナーに植えられたものもあります)
黄色の原種バラはごく少なく、現代バラに導入された黄色はロサ・フォエティダに端を発します。独自の改良を経てきた黄色のバラを集めました。
ラ・ボンヌ・メゾンとはフランスのリヨンにあるバラ園の名前。オーナーのオディール・マスクリエさんの特別のご厚意によりいただいたバラだけで構成したコーナーです。
オールドローズはそのほとんどがいい香りをもっていますが、とくに香りがいいものをモダンローズも含めて集めてあります。一歩足を踏み入れるだけて香りに包まれます。
シングルローズとは一重のバラ、つまりバラの基本形である花びらが5枚のバラを集めています。したがって原種バラからモダンローズまで広い範囲から収集、植栽しています。
白色のバラを中心にしてピンク色のバラをあしらい、その大半はオールドローズなので香りもよく、うっとりするコーナーです。
日陰で育つバラはないといっていいでしょう。が、一日中日が当たる庭もあまりありません。パーゴラで日陰をつくり、いくらかでも日陰に耐えるバラを植栽しました。
中央の芝生広場です。正面のスクリーンとその下のバラ、周囲の高いポール、テラスのパーゴラなどが含まれる気持ちのいい広場です。
『熱帯でも育つバラを目指したい』、インドのヴィル・ヴィララガヴァンさんご夫妻の作出されたバラを植栽してあり、今後の生育に注目したいコーナーです。
バラの研究家であり、チャイナローズとハイブリッドギガンテアの収集で知られる、イタリア・サンタマリア在住のヘルガ・ブリシェさんより寄贈された大コレクションの植栽です。