佐倉草ぶえの丘バラ園のご紹介

里山の風景が残る千葉県佐倉市にあるバラ園です。 NPOバラ文化研究所が中心に原種やオールドローズなど貴重な品種を保存する保存園で、多くのボランティアが草取り・誘引・施肥・剪定・園路作りなどに携わり管理運営されているのも特徴です。

 


公共施設内のバラ園


『佐倉草ぶえの丘バラ園』は、緑豊かな自然の中で農業体験や生き物との触れ合いを通じて、子供達に豊かな人間性を育んでほしいと願い昭和54年に開園された公共施設『佐倉草ぶえの丘』の中にあるバラ園です。

出典:佐倉草ぶえの丘よりhttp://www.city.sakura.lg.jp/sakura/kusabue/

 

バラを観賞するだけでなく、ミニ鉄道や遊具や広場で遊んだり動物と触れ合ったりと、親子三代で楽しむことができる施設です。

佐倉草ぶえの丘バラ園は、佐倉市の所有でバラ文化研究所が管理委託を受け、面積13,000平米(3.2エーカー)の敷地に、1,050品種、2,500株のヘリテージローズを栽培・保存しています。


殿堂入りバラ園


佐倉草ぶえの丘バラ園は、平成26年にアメリカのグレート ローザリアンズ オブ ザ ワールド プログラム(The Great Rosarians of the World Program) から殿堂入りバラ園の表彰を受け、


平成27年には世界バラ会連合から優秀庭園賞を受賞しました。このダブル受賞はアジアで唯一 佐倉草ぶえの丘バラ園だけです。

 


バラ園ガーデンマップ


バラ園内は様々なテーマのガーデンに分かれ、原種・オールドローズの歴史や特色が一目でわかるように植栽されています。


コレクション


バラのコレクションは、ローズガーデン・アルバで植栽されていたバラを核として、世界各国(フランス、イタリア、インド、アメリカ、オーストラリア、日本)のバラを愛する人達から寄贈を受け、たいへん充実したものとなってきました。バラで結ばれた世界の人たちの、友情と善意の結晶を佐倉でお楽しみいただけますよう、心より願っております

ここには、鈴木省三氏が収集していた書籍、雑誌、カタログ、研究資料など9000点が収められています。

鈴木省三氏は生前「バラの博物館のない国は文化国家とはいえないよ」必ずバラの博物館をつくるように」と何度もいい遺して2000年にこの世を去りました。そして没後晴世夫人がすべての資料をバラ文化研究所に寄贈して下さいました。 それらを整理して展示供覧しているのが、この資料室です。 その内容は洋書和書に問わず、バラや植物関連書はもちろんのこと、歴史、宗教、音楽、絵画、など広い範囲にわたっています。 バラを追及するときはその文化面も大切という鈴木省三の姿勢がみえてきます。 英国ばら協会の年報1910年からのバックナンバーには、訪れた現英国ばら協会の会長をうならせました。 当然ながら新しい資料は少ないですが、鈴木省三がバラの追及をするに際して、いかに多角的にたらえる必要性を感じていたかが窺われます。 閲覧のみになりますが多くのロザリアンのご参考になれば幸いです


ボランティア


草ぶえの丘バラ園は、NPOバラ文化研究所を中心に年間延べ3,400人ほどのボランティアにより管理・運営されています。 草取り、誘引、剪定、施肥、園路づくりなど一年を通して多くの皆様に守られ育てられています